恐怖のジャズ・セッション2
いつも個人練習に行っていた都内のスタジオで、店のオーナーにジャズ・セッションに誘われた。
(一応つづきです。)
月に1回其処でジャズセッションを開催していると言う。
いや、まだ全然初心者ですから、と僕。
初心者大歓迎ですよ。
ほら、よく、習うより慣れろって言うじゃないですか?
やっぱり、本当の現場で実践した方が、
1人でやっているより数段伸びるよ。
うちは、いろんなレベルの人が来るけれど、みんな楽しんで常連になってます。
ジャズって言っても敷居は低くしてるんですよ。
と、矢継ぎ早に店主。
あまり熱心に勧められるもんだから、だんだん断りにくくなる僕。
あの、見学だけっていうのもあります?
もちろん見学だけでも大丈夫ですよ。
でも、うちは料金一緒だし、せっかく来るんだったら、
参加したほうが絶対お得!
(確か、ここは1000円位だったと思う。僕の経験した中では安い。主に都内のライブハウスでのセッションは1500円~2000円位で+ドリンク別注文=大体1杯500円別途料金、が多いと思う。)
(見学の料金はまちまちで、見学者無料ドリンク代のみ~見学1000円~見学も同額等、色々。)
(因みに、冒頭に載せたアイキャッチの荻窪ルースターノースサイドでは500円でブルースセッションに参加できます。見学0円)
とにかく、行くことになった。
といっても、曲もそれ程知らない。
というか、はっきり言って枯葉ぐらいしか知らない。
で、当時皆が持っていた、スタンダード・ジャズハンドブックというのを買った。
(今は納浩一さん編のジャズ・スタンダード・バイブル=黒本ってやつが主流の様。)
とにかく行ってみた。
内容は後で書こうと思う。
まず、結論。あくまでも僕個人の主観(強調!)。
上記の店主の言葉は、全て嘘。
言ってしまえば、本当に当たり前の事だが、
来た人が上手くなろうが、下手になろうが知ったこっちゃない。
ただ1人でも多くの人に来てほしい。
これも当然だが商売だから。
ホストメンバー(主催者側のプロプレイヤー)にはギャランティーが発生するし。
でも、素人レベルの人に上記のような勧誘の仕方をするのは、良心的とは言えない。
何故なら、ジャズ・セッションには様々なルールというものが存在するから。
それを何も知らずにいきなり体当たりすると、その1つ1つで躓く。
心の強い人意外はとても恥ずかしい思いをする。
だって結局、知らないほうが悪いんだから。
もしも僕が二十歳位の若者だったらそうやって鍛えられていくのも良いかも知れない。
でも既にいい年だったし。
逆に僕がある程度のレベルの客だったらと考える。
素人が来たら、金払ってるのに勘弁してくれよってなる。
凄い人が来たら、プレイヤーとしては劣等感。悔しい。
自分よりちょっと下手な人が来たらとても楽しい。
格闘技やってる友達が全く同感と言っていた(自分よりちょっと弱い奴との稽古が一番楽しいと)。
ジャズセッションに行く前には、
- 今なら最低限、ネットでその心得とルールを事前に学んでおく。
- ちゃんと先生に付いてアドバイスを頂き、自分のレベルに合った参加しやすい場を教えてもらう(あるいはその先生の主催または推薦)。
つづきます、ネガティブな話。
乞うご期待(?)。